2015年2月25日水曜日

いちまい インタビュー


いちまいインタビュー





現在コドモのキモノユニットという新しいジャンルを確立し活動中のお二人。
大人向けの着物のスタイリングブックの製作や撮影作品がAPAアワードに入選するなど、
新進気鋭の実力派のお二人に今回初の写真館への意気込みをうかがいました。

引田「元々編集者として働いていましたが、あるとき写真家の横浪修さんの撮った着物姿の子どもの写真に非常に惹かれて、“こんな写真を撮りたい ”と思ったことがきっかけで写真家に転身しました。それで作品撮りをする際の着物のスタイリストさんを探していたところ、山下さんが応募してきてくださいました。」

山下「引田さんが募集しているときにこんな写真を撮りたいとイメージとして使われていたものが、私の師匠がスタイリングをした写真だったんです。あ、あの仕事のやつだ(笑)と思ってピンときて応募を決めました。お互い子どもと着物が大好きだし、何より自分も素敵だなと思うものを同じように素敵だと思っていることが大きいですよね」

引田「そこからゆっくりではありましたが、作品撮りをしていって。そのうちに私が布を買ってきて少し洋風なのをやってみたい、こういうものを作れるか? と山下さんに伝えると、想像を超える素敵なスタイリングをしてくださって 。毎回“山下悠”という(笑)素晴らしい作品になって返ってくるんです」

編集:期待以上のものが返って来るわけですね。

引田「そうなんです。ずっと写真館をやってみたいと思っていた私の夢を大きくしてくれたのが彼女でした。今まで山下さんがスタイリングをしてくれたもので反対したものは一つもないんです」

山下「指示が明確ですし、なにより可愛いと思うもののベクトルが一緒なのでとっても仕事しやすいんですね」

引田「お互いに子どもが好きで着物が好き。同じくニッチなところにいて同じ感覚を持っているというところが強みだと思います」

編集:まさに息がぴったりですね!
   そんなお二人の作品作りに対する想いを教えていただけますか? 

引田「とにかく2人ともキモノが大好きで、この伝統を伝えたいという強い想いがあります。着物を着た日の思い出ってみなさんそれぞれにたくさんあると思うんですけど、私は夏の日に履いた下駄の音を聞いたドキドキだったり…そういうちょっとした思い出から、こういった伝統が途切れてしまうのが怖いと思ったんですね。そこで洋服生地から着物を仕立てたり、この伝統が少しでも皆さんの“可愛い”というアンテナにひっかかるようにして伝えていきたいと考えています。とにかく着物を広めたいんです」

山下「それにはまずは視覚的に訴えていくことが一番だと思っています。実はきっちり美しく着るのが可愛かったりするのですが、それは一つのバリエーションとして、いろいろなスタイリングの提案をさせていただいてます」

編集:では今回の写真館での一番の“売り”はどんなところでしょう?

引田「なんといっても貴重なアンティークの可愛い着物を着られるというところだと思います」

山下「大正ロマン、昭和初期のアンティーク、そして手作りのものも含めて、すべてが一点ものです」

引田「世界中さがしてもどこにもない“いちまい”を着て、一枚いちまい丁寧に撮影させていただくところも売りですね」

編集:なるほど、そういう想いから「いちまい」というユニット名につながっていくのですね。

引田「撮影するときはいつもカヴァーフォトといって、本の表紙を撮るような気持ちで撮影しています。写真を始めたころは自分の中でそう念じて撮るだけでしたが、今では本当にそうなるように作品作りをしてます。」

編集:他の写真スタジオさんでは味わえないアート作品の一部になれるような。お子様にとっても素晴らしい体験になりますね。

今日はありがとうございました!

(写真と文:かとうまさこ)

2015年2月6日金曜日

【CASE gallery】 展示会のお知らせ





タイトル:
写真館 いちまいのいちかいめ



日時:
20143月7日(土) - 3月15日(日) 9:00-16:00 会期中無休 



会場:
CASE gallery
(渋谷区大山町18-23コートアネックス大山町1F)



内容:
 2015 年3 月7~15 の9 日間「写真館 いちまいのいちまいめ」ケースギャラリーにて開催いたします。キモノスタイリスト【山下悠】とフォトグラファーでコドモキモノの写真サービス「舟書房」主催【引田早香】が数年にわたり、制作、コレクションした着物を、スタイリング+撮影をし、あたためてきた「コドモのキモノ」を、アンテナの高い、お母様お父様に実際にわが子を通して体験していただきたく開催いたします。

 着物は、大正ロマン、昭和のアンティーク着物、またはテキスタイル生地をくみあわせた手作りの着物と帯を中心に、伝統を大切にしながら、伝統に縛られず「ユニークで、かわいい」和の世界を表現します。子どもたちそれぞれの個性に寄り添い、いちまい、いちまい着せて、いちまい、いちまい、写真に残します。今回撮影した皆様を、スタイリングブック「いちまいのコドモのキモノ」にまとめて制作することもこころみます。
 3~4 歳女の子の着物20 種類以上、7 ~ 9 歳前後の女の子20 種類以上ほど、3 歳男の子4 種類、5 歳の男の子3 種類ほどを用意しています。







山下 悠/ キモノスタイリスト
1978 年。埼玉県出身。東京家政短期大学部・服飾美術科にてテキスタイル を専攻。
卒業後会社勤務を経て、新装着物学院京都校和裁科に入学。同院 修了後、キモノスタイリストユニット [fussa] に師事。 2011 年、フリーのキモノスタイリストとして独立。
業界誌、一般誌、広告や Web、映画等、男女・子供とジャンルを問わず スタイリング・着付けを行う。

引田 早香/ フォトグラファー
1978 年生まれ。大阪府出身。30 歳で編集者から写真家になる。キモノス タイリスト山下悠に出会い、2009 年からコドモ × キモノのポートレイト 撮りをスタート。
ウエディングドレス「Maison SUZU」のカタログや、 知育書籍、取材雑誌の連載など、「子供」「着物」「 取材 ( 旅 )」の3 本柱で活動している。



イベント:
3月7日(土)-3月15(日) “コドモのキモノ”撮影会
二人が数年にわたり制作、コレクションしてきた着物でスタイリングから撮影まで行う「お子様向け」の写真館スペースを設け、特別な写真を残します。

◯金額:平日1人 24,800(税込) 土日1人 32,400(税込)  
1. 着物レンタルと着付け
2. ヘアメイク
3. 撮影3パターンのデーター25~30 枚程度後日お渡し

○定員:1日限定7組 (要予約)

◯対象:着物の着用、撮影1時間ほど対応できそうな3~9 歳程度の女の子5才、6才女の子については、身長に応じて応相談。同じく、着物の着用、撮影1時間ほど対応できそうな5歳くらいの男の子。

アイテム:別途料金でご希望のお客様には、クリスタルフレームやアルバムをご用意しています。

◯流れ:
1.予約→2.カタログを渡す(データor冊子)→3.三日前までに着物を指定→4.当日かんたんカウンセリング→5.撮影→6.アンケート記入→7.後日データをお渡し→8.アイテムなどは一ヶ月後を目安に納品



- お問合せ -
CASE gallery
東京都渋谷区大山町18-23コートアネックス大山町1F
TEL:03-5452-3171
MAIL:mail@casedepon.com