私が書くのもなんですが石本藤雄「布と陶」発刊を記念し、そしてスパイラルガーデン「布と陶」の展示会を記念して少し書かせてもらいます。
私と石本藤雄さん(以下石本さん)は実に不思議な関係です。友人と云うにはバランスが良くない。取り巻きと云うほど取り巻いていない。ファンであることには変わりないのだが一般的なファンでもない。勿論身内でもない。最初に石本さんと交した会話。「湯川さんはデザインする人?ビジネスする人?」「私はデザインもビジネスも出来ない人。」そんな感じで始まりました。先日スパイラルでの展示会の初日「そういえば石本さんとは一度も仕事したことありませんね?」「そおねぇ湯川さんとは花見したり、旅行には行ったりするけどね。」「私たちはいったい何なんでしょうね?」「・・・・・・・・???」確かに生地でも陶でも直接の仕事はしていない。でも帰国の際は時間の許す限りギャラリーに顔出してくれる。旅行にも出かける。出身が和歌山と愛媛。「みかん」繋がりでもないし。私と石本さんの関係はそんな感じです。
そして今回出版と展示で私が嬉しかったこと。まず出版において石本さんと旅行中に聞かせてくれたすてきな話、みんなに聞いてもらいたかった話がデザインジャーナリスト川上典李子さんの筆で10ページほどにまとめられています。貴重な写真と一緒に故郷のこと、若き日のこと、マリメッコ時代のこと、「陶」のこと、フィンランドでの生活など。すばらしい流石です。展示会において会場構成がima設計事務所。グラフィックがenamel.。(書籍デザインも)今年ケースギャラリーでの「鈴木マサル傘展」のメンバーがすばらしい仕事をしています。これも流石です。
2012年石本ファンにとって展示会と書籍発刊、正にダブルのクリスマスプレゼント。
私が言うのもなんですが「いい本です。いい展示会です。」
湯川年希
湯川年希
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「石本藤雄展 布と陶 -冬-」
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