2013年1月23日水曜日

分譲住宅

私たちが設計までさせて頂いた分譲住宅が先行で2棟完成いたしました。
モデルルームとして公開しているようです。

以前から、いわゆる「分譲住宅」を少しでも変えたい、良くしたいと思い分譲住宅の設計には携わっています。
分譲住宅なんて興味ない!と言う方もいるでしょう。私も20年前はそう思っていたし、魅力的だと思った事はあまりありませんでした。
しかし、ヨーロッパに行った際の帰りの飛行機から見た日本の住宅地の風景があまりにも残念に見えたのです。(ヨーロッパとのギャップもありますが)
また、メーカー住宅やいわゆる分譲住宅・売建住宅がかなりの割合で建っているという事にも気がつきました。その時から魅力的な分譲住宅をつくれるのでは?という、意識が芽生えました。
と同時に、それまでのプロ目線だけの建築への取り組みや考え方から、施主やエンドユーザーの目線での建築を意識するようになったのもこの時からです。
そこで、分譲住宅・売建住宅がどういう仕組みで成り立っているのかという事に興味が湧き、その業界を経験もしました。売建住宅を購入する施主との打合せも数多くしました。
関わってみて感じた事は、以下の様な事でしょうか。
○多くの分譲住宅は、営業的な表面状の事が優先的になっている
○そればかりをやっている設計士がやっている
 またその報酬があまりにも少ない、という事はあまり時間を使って考える事は出来ない
○金額が洋服などとは違い高額な分、また、施主が見えない分、あまり他とは違う事は出来ない
 家の価値感はそれが一般的になり、それが『普通の家』になってしまった事。
などなど、いろいろと自分なりに見えてきました。また、都市部では残念ながら金額の差は建物の質ではなく、土地の値段差がほとんどでしょう。

こういう条件がある中で私達に出来る事は、立地に対してのコンセプトワークと配置計画、コンセプトからくる内部の空間構成です。
今回の計画地には大きな木がある公園が隣接します。そういう木との関係や公園に面していない家の抜け感。
そういう事を意識して、「公園の中にある邸宅」というコンセプトで計画をしました。
また、内部は公園からの目線などを意識し、プライバシーに考慮した断面構成と木を内部に取り込むようなダイナミックで心地良いリビングになるようにデザインしました。
厳しい敷地形状と法的条件でしたが、良い提案が出来たとおもいます。
また、今回の売主である菱重エステートさんは、私たちの提案に対して真剣に向きあってくれる企業なので、私たちもお付き合いが出来ます。いろいろな提案も議論させて頂きます。私たちは個人の注文住宅や医療関係の建物、福祉施設、店舗などの設計・デザインに関わっているので、その良い部分の提案や助言もさせて頂きました。
勿論、全ての提案が通るわけでもないですが議論の中で判断をしてもらっています。
菱重エステートさんの分譲住宅は3物件目ですが、少しづつ良くなって行けばと思います。
分譲住宅の広告をみると分かりますが同じような物件がずらりと並び、広告の違いだけでの比較にしかなってないような気がします。
この物件は、そんな物件とは少し違うので、興味ある方は是非、足を運んでみてください。

石井崇秀


<link>
ディアスタコート千歳船橋
http://www.mf-realty.jp/rehouse/shinchiku2/393_dc_chitose/index.html




   


2013年1月4日金曜日

あけましておめでとうございます。



明けましておめでとうございます。本日から、CASEは仕事始めです。
毎年恒例の明治神宮に参拝も行って来ました。身が引き締まる思いです。
CASEギャラリー含め、設計、リフォーム、グラフィックデザインなどの仕事で皆様のお役にたてるように頑張りますので本年も宜しくお願い致します。

石井崇秀